■抗議文:「開城...不衛生だから」は* 福島・会津若松市、訂正求めTBSに - 毎日jp(毎日新聞)
福島県会津若松市は28日、TBSの番組で戊辰(ぼしん)戦争の若松城開城(1868年)に関する史実が歪曲(わいきょく)されたとして、謝罪と訂正放送を求める抗議文をTBSに送付したと発表した。
市によると、2月16日にTBS系で放送された「歴史王グランプリ2008まさか!の日本史雑学クイズ100連発」で、会津藩などが若松城を開城した理由が出題され「糞尿(ふんにょう)が城にたまり、その不衛生さから」が正解とされた。
26日発送した抗議文では「開城は、応援の望みが絶たれたことや傷病兵の増加などさまざまな要因が重なったもの」とし「会津人の心情を踏みにじる」と謝罪を求めた。放送後に市民から「抗議すべきだ」とのメールが市教委に寄せられた。
TBS広報部は「抗議文を確認したうえで対応を考えたい」と話している。
私はこの番組を見ていないので、あまり言えませんが、こんなことがあったのですか?
確かに最近の歴史バラエティー番組は、はっきり言って次元が低くて、ついて行けなくて見ないようになってしまいました。
武田信玄が水洗トイレを発明した(してねーよ!)とか、すっぱ抜くの語源になったとか、男宛のラブレターの存在とか、どこの番組でもやっているネタの二番煎じばかり見かけますし、やれ新説やら新発見といっても、歯が浮く奇怪な説ばかりがピックアップされて、思わず顔が引き攣ります。
これもきっと、その手のひとつでしょう。
不衛生が開城の原因というのは、明らかに目茶苦茶ですよね。
篭城戦においては、確かに篭城側は糞尿や死臭に耐えながら戦うのは当たり前です。
そこから疫病が発生して、更なる死者(記録上では病死と書かれますが)を増やす現実も沢山あります。
そもそも明治になるまでは、戦争に「衛生」という概念そのものがないのです。
ナイチンゲールが訴えるまでは、世界ですらその考えがないのです。
絵図や実際に行って、よく見ると分かるのですが、日本の城は何処もトイレは異常に少ないのです。
だから戦いになれば臭くて当たり前、農兵なら普段肥やしの臭いをかいでいるのですし。
などと考えると、不衛生で降伏したなんて、あまりにも21世紀の都会の人間の発想ですよね…。
なのに何故会津若松城だけが、問題の解答になるくらいの特別扱いを受けたのでしょうか?
私にはその辺の感覚が分かりません。
歴史を知らない視聴者のために、注目をひかせたい理由は分からないでもないですが、よく考えてくださいよ。
そもそも視聴率というものは、東京圏と大阪圏という非常に狭いエリアでしか取れない現実があります。
それを「関東」「関西」と枠を広げて、発表しているという無理があるのです。
人によっては、これが「全国」という判断もするでしょう。
つまり番組というものは、そんな都会もんが受けるネタさえ出せばいいのです。
もし都会もんが、そういった刺激性の強い下ネタを欲しているというのなら、テレビメディアの影響の凄さは、本当にモンスター級ですね…。
昔、上野の東京国立博物館で、東大資料編纂室の所蔵する資料が公開された時、見に行きました。
例の信玄のラブレターを所有してる所です。
私がそこの展示ブースに行ったとき、たまたま隣にいた某カップル(男)が「武田信玄はモーホーなんだせ!」と言葉を弾ませながら彼女に解説(というよりも、たたの知識自慢に近い)し、彼女が「え〜っ、きもーい!」なんて物珍しそうに、展示物を眺めながら満足していた事を思い出しました。
そんな必死に生きた歴史上の人物を見下げて喜ぶ姿に、なんというか上手く表現出来ませんが、その程度の史実で満足するようでは、それはまさに『バカの壁』であり、世も末だなと感じました。
会津若松城のこの問題も、それと同じレベルです。
今後市民は、会津若松城に観光に来る人が、この番組の件を話題にして物珍しい眼差しをする連中に対し、いちいち修正しなければならないという、あまりにも気が遠くなる作業をしないといけないのだなと思うと、大変だよなと感じます。
別にクレームを受けたTBSだけに言える事ではありませんが、最近は歴史を小馬鹿にしているバラエティー番組が多いです。
どうにかなりませんか…?



